とんとんと。

細々とフリーランスやってる2児の母の記録。旧:境界型糖尿病の働くママの妊娠・出産・育児日記

妊娠糖尿病だった妊婦の出産レポ

妊娠中期の糖負荷検査で、妊娠糖尿病と診断された妊婦の出産レポです。

1番気になっていたのは胎児への影響。結論から言うと、赤ちゃんは産後一時的に
低血糖になりましたが、すぐミルクを与えられ大事には至りませんでした。

前提:私の妊娠糖尿病の程度

糖負荷検査で、妊娠糖尿病と診断される数値にギリギリ引っかかり、翌日からの検査入院で食後の血糖値が下がりにくくなっている事が判明。とはいえその数値もギリギリ引っかかる程度だったので、血糖値の測定やインシュリンは使わず食事療法(分割食)のみ出産まで続けました。
その結果、後期の血液検査では血糖値に問題はなく、分割食のおかげでうまくコントロールできていたと思います。
また、妊娠糖尿病のリスクとして言われている羊水の量や胎児の大きさも、特に問題ありませんでした。

 

 

妊娠前の体型はやせ形(身長166cm・体重50kg)で、甘い物は大好きでしたが、お酒は嗜む程度で食事もそれなりにきちんと取っていた(と思う)ので、妊娠糖尿病になったのはかなり意外でした。

ウキウキの出産準備

母親学級で「陣痛が始まったら分割食とか全部忘れて、とにかくエネルギーになる物を食べてね!チョコやお煎餅とかでもOK」と言われ、陣痛が始まったらもう何食べても良いんだ!と嬉しくなり、入院セットにウキウキでおやつ一式を入れました。
ちなみに準備したおやつは、アルフォート、雪の宿、ウイダーインゼリー、プロテイン入りウエハースでした。

生まれる気配なし。40週0日 出産前日(出産予定日)

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出産予定日とはいえ、生まれる気配は全く無く、旦那と電車に乗っておでかけ。
公園で散歩したりカフェでランチしてました。

40週1日深夜 陣痛スタート!

40週1日目(出産予定日の翌日)の夜中2:30頃、下痢の様な痛みで目が覚めました。その時点で既に7分間隔。病院に電話すると5分間隔になったらもう一度連絡下さい、ということだったので、旦那にコンビニでお茶やパンを買ってきてもらい、その間に私は入院セットの最終確認!
痛みがキツい間は、何故か自然とあぐらをかいて前後左右にユラユラして耐えていました。 
あれよあれよと言う間に5〜6分間隔になり、病院に連絡したら来て下さいとのこと。
事前に登録しておいた陣痛タクシーに連絡。たぶん10分位で来てくれたんじゃないかな。
痛みが引くタイミングを見計らって、何とか旦那とタクシーに乗り込みました。深夜だったので、いつも渋滞している国道はガラガラ。陣痛の間隔が短くなっているのに気付いたタクシーの運転手さんが「もう4分間隔ですね、急ぎますね!」と言ってくれて、ホントにあっという間に病院に到着。
タクシーの運転手さんにお礼を言って、そのまま車椅子で陣痛室横の内診台へ。子宮口が7cm開いていたので陣痛室をスルーしていきなり分娩室に入りました!そのまま旦那も一緒に立ち会うことに。朝6時ちょっと前のことでした。

初産なのに、超スピード出産!安産でした

うまくいきみ逃しができず、途中赤ちゃんの心拍が弱くなったりしましたが、朝7:49に旦那立会いのもと無事出産。陣痛が始まってから約5時間半の超スピード出産でした。
すぐに大きな産声を聞くことができ、ホッとしたのもつかの間、すぐに赤ちゃんがドサっと胸の上に置かれました。感想は「重い…こんな重い人間がお腹にいたのか…そして出てきたのか…」という何ともかわいげの無いものでした。笑

妊娠糖尿病の影響で、赤ちゃんが低血糖に

産後の処置?を終えた赤ちゃんが戻ってきたのは産後30分〜1時間後。(うろ覚えです…)添い乳で初めての母乳を飲ませた後、赤ちゃんの血糖値を調べてもらいました。母親が妊娠糖尿病の場合、生まれた赤ちゃんが低血糖になりやすいというリスクがあるためです。
「母乳飲んだし元気いっぱい泣いてるし、大丈夫だと思うけど念のため」と言っていた助産師さん。しかし、検査結果は33と低血糖でした。もう一度測っても31とほとんど変わらず。(通常は50〜60程度とのこと)
助産師さんがすぐに小児科の先生に連絡。先生の指示で、血糖値をあげるために赤ちゃんにミルクを飲ませることになったのですが、すごい勢いで一気飲みしてました!(小児科の先生と助産師さんは、このミルクを「早弁」と言っててちょっと面白かった)
「産まれてすぐに哺乳瓶から飲める赤ちゃんはそうそういないわよ〜」と言われ、さすが食いしん坊から生まれた子だわ…と思いました。
その後、血糖値は正常値まで上がり一安心。ちなみに自分でミルクが飲めない場合などは点滴で対応するそうです。

なぜ赤ちゃんは低血糖になったのか?もう大丈夫なの?

後日、低血糖になった理由を小児科の先生に聞きました。
お腹の中にいた時は、血糖値の高い血液とそれに見合った量のインシュリンの両方が赤ちゃんにへその緒を通じて流れ込み、うまくバランスが取れていたが、へその緒が切られて血液がいかなくなり、一方で母親から入ってきていた(多めの)インシュリンだけが身体に残ったために一時的に低血糖になった、という事でした。
赤ちゃん自体に何か問題があったというわけではなく、母親からのインシュリンが一時的に体にたくさん残っていただけで、赤ちゃんはミルクを飲んで自分で血糖値を上げる事ができたので問題ない、と聞き本当にホッとしました。
心拍が弱まったり低血糖になったり、羊水の状態が良くなかったり(出産後に旦那が医師からそう言われたそうです)したものの、助産師さんと医師の適切なフォローのおかげで結果的には「安産」かつ「母子共に元気です」と言える出産でした。

印象的だった、医師の言葉

お産というのは本当にその時になってみないと何が起こるかわからないんだな、としみじみ思いました。
ちなみに、私の産後の処置をしてくださった産婦人科の医師と話をしていて印象的だったのは「妊娠糖尿病自体は、きちんとコントロールできればそこまで怖いものではない。恐ろしいのは妊娠糖尿病だと気付かないまま何も対処せず、母親の血糖値が上がりっぱなしになってしまうこと」という言葉。
私は、最初にかかっていた産婦人科専門の病院が何となく合わず、また、産後は実家に里帰りする予定だっため実家近くの大学病院に転院しました。転院先の大学病院で行った中期の糖負荷検査で妊娠糖尿病に気付く事ができましたが、もしこれが糖負荷検査をしない病院だったら…と考えると、本当にこの病院を選んで良かったと思いました。
※糖負荷検査自体は必須の検査ではありません。尿検査や血液検査で診断できるからだそうです。
  
…ものすごい長文になってしまいました。読みづらい部分も多かったと思います。
スミマセン…。
以上で出産レポはお終いです!
 
ここまで読んで下さった方、お付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m